■妊娠中、妊娠初期の微熱(高温期)
妊娠初期は、基礎体温の高温期が長く続いているため、体がほてり体のだるさを感じる症状が続きます。このような症状から、風邪の引き始めかな?と勘違いするケースが多く見られます。
妊娠の可能性がある場合は、市販の薬を使用する前にまず医師に相談しましょう。生理が遅れたり、高温期が3週間以上続くようなら妊娠検査薬を使用し確かめてみましょう。
微熱が続いて体温が高くなると汗をよく掻く、唾液が多くなる、喉が渇く、肌が痒くなるなどが感じられる事がありますが、妊娠中は毎日欠かさず入浴して身体を清潔に保ちこまめな水分補給を心がけましょう。痒い所をかいてしまうと妊娠線の原因になる事もありますので、肌の乾燥を防ぐためにも、保湿剤などを上手に活用しましょう。
■妊娠中の風邪
微熱が続くのに伴って、咳や痰がでたりする場合は、風邪を引いている可能性もあります。とりあえず、市販の薬は服用せず、安静にするか医師に相談しましょう。高熱がでたり、咳が酷い場合は早めに医師に相談しましょう。
酷い咳があると、妊娠後期だと子宮口が開いてしまい早産の危険性があります。 妊娠中に風邪を引いて赤ちゃんの事が心配になってしまいますが、通常はほとんど心配ありません。しかし、風邪を引かないにこした事はないので、湿度の管理やこまめな手洗い・うがいなどは行うようにしましょう。
■妊娠中のインフルエンザ
抵抗力が弱まっている事もあり、妊娠中はインフルエンザにかかりやすくなっています。妊婦さんがインフルエンザに感染した場合は母体に対する影響として、つわりによる脱水状態、嘔吐、体重増加による酸素必要量の増大などが関与して、妊娠していない時に比べて一般的には体にこたえやすいといえます。
したがって、もしインフルエンザに感染した場合は早急に、病院で治療を受けるとともに、「安静」「保温」「水分、ミネラル分の補給」「薬物療法」がより重要なことになります。現在の所、インフルエンザが、胎児に影響をおよぼす事はほぼないと考えられています。